こんにちは、茶谷順子です。
先日、大阪堺市のパン屋さん、BreadCraftオオウラのご主人たちをモデルにしたイラストを描きました。
元気いっぱいに、店頭ののぼりにもなって、はためいてる写真をいただき、私はルンルンです。
でも、自分が頼むとしたら、実際どうやってお願いすればいいのかなあ。と思う方も多いようです。
なので、このイラストが完成するまでを今日は書いてみます。
何でもいいから?ひとまず描いちゃう。
こちらは完成形。
初めは「3人がパンを持って元気よく走っている正面からのイラストでお願いします。」いろんなものに使いたいから、モノクロの一筆書きがいいかな。というリクエストでした。
要素が多いので、一筆書きは難しいなあと思ったので、ひとまず筆ペンと、鉛筆画でラフを描いてみました。それがこちらです。
全く違いますよね。私自身もまだ探ってる段階ですが、一緒に考えたくて、このまま見ていただきました。
何もない状態で、イメージを伝えるのって、難しいけど、絵があると「ここを変えてほしい」「このままがいい」って、具体的な言葉をもらいやすいのです。
メッセンジャーのやり取りで、気負いすぎずに会話できるのもいいなって思いました。
実際、これを見た後で、「ばーんと飛び出す感じがいいです」とか「コック帽をつけてもらえる?」などと、少しずつ、具体的なコメントが出てきました。
使いたい場所も聞いて、描き直したのが次のイラスト。
ばーん!と飛び出すような感じでお願いします!
だいぶ、等身が変わりました。小さくて可愛い系です。
町の皆さんに可愛がってもらえそうな、親しみやすいのにしてみました。
会話の中で、きっとその方がいいな、って感じたからです。最初の設定にはほとんどこだわりません。ほとんど直しのない時もあるけど、どっちでも構いません。
お客様の本当に望んでるものを一緒に探す時間は、難しさもあるけど楽しい時間だなって、思うからです。
そしたら、こんなに生き生きしてきます。
そのあと、3人を離して、ほぼ完成形のイラストになりました。これをご覧になったお客様から、
いい!(◎_◎;)
メッチャエエやん(*'▽'*)
行くぞーって感じで、いいな〜。
という感想をいただけた時は、すっごく嬉しかったです。すっきりしたイラストに、お客様の思いがぎゅっと詰まっていきます。
描く前と、描いてる時も、描き上がった後も楽しい。
いかがでしたか?こんな感じで、完成まで無事にこぎつけました。
最初は何も決まってなくても、お客様の頭の中には、イメージがあるんだと思います。それをきちんと引き出せるようにお話をしながら、イラストを描いています。
だから、何もない時も、描いてる途中も、こうして完成した後も、ずっとお互い楽しい気持ちです。
完成までにかかる時間はお客様によってまちまちです。でも、その作品にお客様が込めた思いは変わらないと思っています。
そうやって、完成した作品をずっとそばにおいて、楽しんでもらいたいな。
作品からにじみ出る、お客様の気持ちに反応してくれる人がきっと現れると思うから。
製作過程を紹介させてくれたオオウラさん、どうもありがとうございました!
依頼主の大阪堺のパン屋さんBreadCraftオオウラさんと、
阿倍野区で自転車移動販売を行うPedal&Milkの寺西さん。
そして関西で活動中のパンシェルジュ、パンヲカタルの浅香正和さんがモデルです。
皆の元気な笑顔(ののぼり)に会いに、ぜひお店に足を運んでみてくださいね!
個人オーダーはこんな感じで、お客様のペースに合わせて製作いたします。形式にこだわらず、一緒に作品作りを楽しみましょう♪
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