こんにちは!茶谷順子です。このブログはコーヒーをもっと気軽に楽しむコツを、イラストを交えて描いています。
今回は、エチオピア女子なら普通にできるらしい「カリオモン」というコーヒーセレモニーについて書いてみます。
エチオピアは、超速いマラソン選手が多いだけじゃなく、コーヒー発祥の地(一説)としても有名。そこで行われてるコーヒーセレモニーは、日常に根付いていながら、日本の茶道のようでした。
考えただけで、楽しそうですよね〜。
カリオモン =「コーヒーをご一緒に」
カリオモンの、カリは「コーヒーノキの葉」、オモンは「一緒に」という意味だそうです。
合わせて、「コーヒーをご一緒に♪」という意味合いなんでしょうね。
ちなみに、コーヒーを淹れる役割は、開催するお宅の女性が執りおこなうのが決まり。以下の手順で行います。
- 青草や花を床に敷き、小さな台を用意。 お香を焚いたりもする。
- 生の豆を洗って、フライパンみたいなので直火で煎る。結構黒くなるまで。焙煎し終えたらお客様に香りを嗅いでもらう。
- そのお豆をすり鉢とすりこぎでゴリゴリ擦って砕く。
- 細長いツボみたいなポット(ジャバナ)で砕いた粉と、水だけを入れて火にかけ、煮出す。
- 沸騰したら、カップにコーヒーを注ぎ、再びポットに戻す。この動作を繰り返す。
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完成したら少しアクを捨て、小さなカップに分けて飲む。
1煎〜3煎まで飲むらしく、その呼び名も「アボル」「トーナ」「バカナ」と決まってます。
細かい違いはあるとして、大まかな流れがつかめればいいかな。と思います。
皆、やっぱり喋りたいから集まるのかな。
イメージつきましたか?1つ1つの行程にお客様への愛情がこもってるのがわかりますね。
歓迎し、コミュニケーションをとり、味わいながら幸せを祈る。
本や映像で見たものは、お家の庭などで行われていて、「セレモニー」と言っても、リラックスした雰囲気でした。2時間くらいかけるそうです。作る側も鼻歌交じりのような(音はついてなかったけど)くつろぎ具合だし、待ってる側の人もその間に、豆やポップコーンを食べながらのんびり過ごしてるようで、緩やかです。
ご家族や友人の家を行き来して飲み合いっこしてると、味の違いも楽しめていいですよね。
やっぱりコーヒーがあるだけで、世界のあちこちでおしゃべりが広がってるんですね。面白いです。
これがカリオモンの概要でした!
次回は、器具や実際にどんな器具で準備しているのか、ご紹介します。後編はこちらから。
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