名乗っちゃえばその日からなれるよ。
こんにちは。イラストレーターの茶谷順子です。
イラストを描いてますって言うと、よく聞かれることが幾つかあります。少しずつ、ブログでそれを答えていくことにしました。今日はこのテーマの後編です。
「どうやってイラストレーターになったの?」
わからないことは調べるか、聞くしかない。ということで、前編でお約束していただいたイラストレーターさんにお会いすべく、待ち合わせ場所へ行きました。SNSはおろか、携帯もない時代なのに、きちんと会えるんだから面白いですよね。
もう細かいところはさすがに忘れましたが、無事にご対面出来ました。終始笑顔でこちらの緊張を和らげながら、いろんな質問に答えてくれたなあ。と覚えています。ツンツンした感じは一切ないのです。
で、結論は・・・「名乗っちゃえばその日からなれるよ」でした。
今でも一番覚えてるってことは、この言葉が一番インパクトあったんでしょう。
認定試験も、国家資格も、学校を卒業してなきゃダメ。ってものが何もないからだそうです。拍子抜けしますよね〜。ど緊張して行ったのに!言ったもん勝ちなの?
仕事が来るかどうかは別問題だけどね。
もちろん、その他実際の仕事につなげるための、具体的な行動のコツも教えてくれました。覚えてるのはこんな感じのこと。
「どんな絵を描きたいの?」「どこで描きたいの?」「仕事しながらでも休みの日に書き溜めていけばいいの。それが3冊くらいたまったら、出版社に見せに行くといいよ」「3冊くらい見せると、相手も『見たなあ』ってなるからね」「(グッズがつくりたいと言うと)そんなの簡単だよ。印刷するだけだもの。」
「今の友達は大事にしておくといいよ」「僕だって、デザイン事務所に勤めながら描いてたよ〜!」「(ロットリング=線を引く筆記用具)で線引いたり他の仕事もしてたよ〜」「あの絵はこういう感じで描くんだよ。その方が色に深みが出るからね」などなどなど!!!
後輩とは言え、見ず知らずの若輩者にこうしてざっくばらんに話してくれるなんて、本当に素敵ですよね。
今思えば、こんな方だからきっとご活躍されてたんだと思います。
そして、2時間弱くらいかなあ?話した後、頑張ってね。と言われ、(突撃)OB訪問は終了しました。
弟子になるわけでもないのに、この先のヒントを沢山いただきました。仕事も、出版社を紹介してもらったわけでもありません。でも、今後の道筋を示してもらえました。
そして、別れ際にオリジナルポストカードをセットでくださいました。会ってもらえただけでも嬉しいのに、そんな気遣いをしてくださったことに、しびれました!
その時から、私はこの方の言葉をひとつひとつ、時間はかかったけど実践していきました。
きっと、他にもイラストレーターになる道は幾つも有ると思います。それは、各自で模索する中で見つけるしかないのかもしれませんね。
Googleで調べられない時代の、たった1人の先輩の言葉が私のナビゲーターになりました。
以上。私はこうして、話を聞いたその日からイラストレーターになりました。笑
褒められてこんなに嬉しくなるなんて。
この写真の方が私にお話ししてくれたイラストレーターの野村俊夫さん。今も都合がつけば個展にも足を運んでくださるのです。ほんと素敵!
その上今回は、イラストを見て「線がいい感じになってきたね〜!」と褒めてもらえました。
う れ し い !!!!
私のスタート地点を知ってる数少ない方にこうして今も見てもらえるってありがたいです。
線を褒められるのも嬉しいです。これは嬉しいです。
このカエルちゃんはその時、描いてくれたイラスト。宝物です。精進します!
ではでは、次回をお楽しみに〜。
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クリーム珈琲 (金曜日, 08 3月 2019 00:51)
ヒストリー後編ありがとうございます。
有名なイラストレーターさんのアドバイスを コツコツと実践してこられて 大都会の一等地で個展が開けるまでになったのですね。
娘に伝えますね。娘は絵を描く仕事に就きたくてもどうしていいかわからず とりあえず今日夜行バス乗って 新宿まで講義を受けに行ってます。
茶谷順子 (金曜日, 08 3月 2019 18:41)
クリーム珈琲さん
コメントありがとうございます。そうでしたかー。大手のデザイン事務所やメディア系の会社ならイラストレーターが所属してる場合もありますよね。
今回の遠征、良いご縁に繋がるといいですね!