こんにちは、イラストレーターの茶谷順子です。今日はオーダーイラストの制作事例をご紹介します。とっても可愛い作品です。ご注文と掲載の許可、まことにありがとうございます。(画像の転載、ダウンロードは固くお断りいたします。)
本当に可愛くて紹介するのが勿体無いくらいです。笑
お客様は、とてもお孫さんがいるとは思えない若々しい男性。その方と、お孫さんの2人が出てくる作品をオーダーされました。お2人はとっても仲良しで、ご希望の内容はこういうものでした。
あったかくて、さり気なくお孫さんへの感謝が込められた雰囲気を描いて欲しい。
いきなりですが、これが今回のリクエストと完成作品です。ほんわかです!小さなお手手でお人形さんを持って遊んでいるお孫さんとお客様。優しく見守りつつ、どんな会話をしてるのか、見てるだけで微笑んでしまいます。
まだまだ小さなお孫さん。だけど計り知れないほど大きな存在なんですよね。
もちろん、ほとんどのご家族にとってお孫さんが可愛いのは、想像に難くないのですが「さり気なく感謝」というリクエストが素敵だなぁと思いました。
このリクエストを軸に、2人のエピソードや想い、見た目や中身の雰囲気をお聞きしながらイメージを膨らませていきました。資料のお写真や制作中の質問メールの中身、今読み返しても笑ってしまうくらいお孫さんへのあったかい愛情に満ち満ちてます。
それをどのくらいマイルドにしつつ、愛情の度合いを薄めずに描けるかを、最も考えました。
また、これらの質問へのご回答からは、お客さまのお人柄がよく伝わってきました。オーダーメイドのイラストは、個人的な想いや、メールでのやり取りも多いので、その質疑応答の中から新たなヒントを得られることも多いです。
大きくなった時にも、見てもらいたい。
では、この作品ができる前の、ラフなどもご紹介します。
まず、色んな情報を教えてもらう中で、どんな瞬間を描こうかを迷いました。そして、お2人がハマっているお人形さんごっこを描くことにしました。
お人形をリアルに描かなくても、お2人なら何をしてるかすぐにわかる筈です。そして、彼女が大きくなってからも、この絵を見たら、あの頃こうして遊んでいたなぁと思い出してもらえるかなと考えました。お客さまにも同意いただけ、一安心。
次にお見せいただいた写真も参考にしながら、幾つかの構図を考えました。
いつものラフすぎるラフをお見せする時はびっくりされないか心配になります。笑 でも幸いこれまでも今回も、驚かれず、イメージをチェックしていただけてます。
こうやって、ポイントごとに確認をしていただきながら、同時にワクワク感も上昇していきます。最初は、何もない状態からお客さまのリクエストをどう具体的なイラストに描いていくのかを考えます。本当にこれでいいのかな?と探っていくのはどきどきしますし、これかも!と思えた瞬間は本当に切ないくらい嬉しいです。
お客さまの見えないリクエストを探る時間が、オーダーメイドのイラストの醍醐味
だから、似てる似てないとかではなく、お客さまの心の望みをどれだけ掴めてるのかな?というのが一番の重要項目です。
私の狙いと、お客さまの感じ方が一致するかどうかを最重要視します。その中でも、言われたリクエストはもちろん、その根っこにある見えてない想いを、なんとかして尻尾だけでも掴んで、期待を超えてイラストに描けるよう、毎回考えています。
大変だけどとっても楽しい時間、これがオーダーメイドのイラストの双方の醍醐味です。
基本的には、最初のリクエストがベースになり、そこに確認してもらいながらお客さまの新たなご提案やリアクションを反映させながら、完成へと向かいます。
お客様の分身のようなものかもしれません。
だからこそ、世界に1枚だけの宝物になるんですね。
額に入れてお渡ししました。幸せな時間をこれからも。
そして、完成品をこのように額装してお届けいたしました。サイズはA5なので、卓上でも程よく収まり、壁でも場所を取りませんし、お孫さんの手でもしっかり持てるサイズ感が良かったです。
その後、私の元へこの絵を満面の笑みで抱っこしたお孫さんの写真が届きました。
ほんとの天使の微笑みでした。
世代を超えて笑顔になってもらえて、とてもとても嬉しかったです。さりげない感謝とあったかさが伝わりまくってますね。これからも彼女やお客様の毎日が笑顔で溢れるものでありますように。
ご依頼、まことにありがとうございました。
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