Re-Post:プロペラ式のミルの良いとこは?#27

こんにちは、茶谷順子です。


このブログはコーヒー器具について、イラストを交えて描いてます。いつかコーヒーの書籍にも描きたいと思いつつ、器具について描いています。

 

見たことはあるけど、特徴や利点はよくわかんない。そこを掘り下げてコーヒー器具との距離を少し縮めてもらいたいです。

今回はプロペラ式のミルについて書きまーす!

電動のコンパクトサイズのミル。とっても簡単!

プロペラ式のミル 茶谷順子 コーヒーイラスト
シンプルな構造とお手ごろ価格で人気のミルです。

電動の中では一番ポピュラーなので、知ってる方も多そうです。使い方は、とっても簡単なんです。

ボタンを押している時だけ動きます = 挽きます。離すと止まります。

細かくしたいときは長く押し、粗めがいいときは短く押すだけです。感覚的に操作できるので人気があります。カバーも透明で中が見えてますからね。

好みの粗さをあらかじめ把握しておき、それに合わせるだけです。粗さが不安な方は珈琲屋さんに抽出方法に適した粗さを聞いておくと良いですよ。

手頃な価格だし、最初に買いたくなります。ただ、ちょっと難点があるのも事実です。だからデメリットもしっかり知っておいて欲しいんです。

あとでがっかりしないためにも。このミルのためにも。

ワンルームだから、均一に挽くのが難しい!

この小さな2枚刃が全回転して豆を粉にしてくれます。
この小さな2枚刃が全回転して豆を粉にしてくれます。

残念な点その1. 粗さがバラつき易い。

この器具は、刃が回転し続けるだけの簡単構造です。自分で適度な粗さを見極める必要があります。

ですが、丁度良い粗さになっても、その粉を分ける部屋がないのです。

 ※全ての豆が同じタイミングで同じ粗さに挽けるわけではありません。

 まだ粗い豆も、理想の荒さになった粉も同じ部屋に一緒のままなんです。まだ粗い粉を引く間も、適度な粗さになった粉まで更に一緒に挽かれ続けちゃうんです。

 カットし続けると、必然的に細かい中に更に細かい粉が混ざってしまうんです。

 まだ少し粗いのが残ってるなぁーと、ばらつきを解消するために、器具を振って均一に挽けるようにします。が、なかなか均等にはならないんです。

やはり均一に挽いた粉で入れた方が、断然美味しいのです。
やはり均一に挽いた粉で入れた方が、断然美味しいのです。

残念な点その2. 熱を持ちやすい。

そうしてずっと挽くのは結構熱を持ちやすいです。そうすると、香りが飛びやすく、酸化もしやすいです。

酸化すると酸っぱいコーヒーがもれなく出来上がります。

 すぐに飲む分だけなら良いですが、まとめて挽いておくのはやめた方が無難です。

でも、香りの良さは共通です!挽きたて万歳!

 ただ、この器具のメリットもちゃんと見つけました!

  • 挽きたての香りは、他の器具同様に楽しめます。

  • 掃除が楽チン。
    他の器具に比べて構造がシンプルなので掃除する部分が少ないです。お掃除が面倒な方はオススメです。(しなくていいわけではありません。)
    粉が残って酸化すると、淹れるコーヒーの味にも影響しますから掃除は大切なんです。

  • 使い方が簡単
    冒頭にも書きましたが、感覚的に使えるので、取説とにらめっこしなくていいのはありがたいことです。

  • 場所をとらない。
    茶筒程度のサイズなので、収納に限度がある場合はこのサイズは助かります。

考えてみると結構いいとこありますね!よかった。。。

 

他の器具に比べると、機能は劣るなあというのが正直なところですが、まずはお手軽に始めたい!という方には良いのかも知れません。何よりコーヒーは香りが大事ですから、使い勝手の良いこの器具で、挽きたての香りを楽しむのも良いと思います!

 

コーヒーの福袋にも入ってたりするくらいですからね。出会えたらぜひ豆のままコーヒーを買ってきてチャレンジしてみてください。

※この記事は、2017年10月17日のブログをリライトしたものです。


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茶谷順子 

イラストレーター活動歴28年。

手書き、デジタルともに、ほっこり気分にさせてしまう可愛いイラストが大得意。お寿司と素焼きアーモンドが好もっと詳しく