日々のかけらを描く日々

ゲルマーカーが好き。

最近は、アナログ3割、デジタル7割くらいの割合でイラストを描いています。

 

来年は個展を開きたいので、日々絵を描いています。そこではゲルマーカーで描いた作品を並べます。ゲルマーカーが販売終了になってしまい、大変ショックですが今の所在庫は確保してるのでどんどん描き進める所存です。

 

ゲルマーカーは、柔らかく発色も良いので描いてるのがとっても楽しいです。デジタルは何度も描き直せる便利さがありますが、このゲルマーカーは、描き直しはおろか、消しゴムさえ使えません。

 

失敗したら、紙を取り替えて1から描き直し。

 

ロスが多いのですが、私にはこの描き方が今のところ合っている気がしてます。

待合室ではお静かに
待合室ではお静かに

下書きしたらいいじゃん。

ロスが多いって、そんなの下書きしたら解決するんじゃない?と言われそうですが、違うんです。

 

ゲルマーカーは、筆致が不確定なのです。丸い円やまっすぐな線を引くだけでも毎回同じような線にはなりません。

 

下書きをゆっくりなぞると、自分が思い描くような自由な伸び伸びした雰囲気にならず、何度かやってみたけど結局やめてしまいました。

 

線の1本ずつにも気持ちが反映されるところが好きです。

ふかふかの草原
ふかふかの草原

日々のかけらは無くならない

私が描くのは、テーマがどんなものでも、日々の小さな出来事です。人の心の小さな動きです。

 

自分で干し柿を作って雨に濡れないかハラハラしたり、たまたま寄った売店で好きなパン屋さんのあんぱんが売られてて小さくガッツポーズしてしまう。

 

そんなことに日々喜びを感じ、悲しさや切なさ、不安な気持ちも感じ、優しさに感謝もします。

 

その1つずつが自分のモチーフで、テーマです。

 

だから、これからも同じような絵を描いてしまうと思うけど、あなたの心に響くものが描けたらいいな。と思っています。

 

てな訳で、大量に画材も調達したし、また描きます!

 

茶谷順子 

イラストレーター活動歴28年。

手書き、デジタルともに、ほっこり気分にさせてしまう可愛いイラストが大得意。お寿司と素焼きアーモンドが好もっと詳しく