こんにちは、茶谷順子です。
コーヒーはお好きでしょうか?私は、好きです。
なのでイラストで、コーヒーをおいしく入れるポイントや、この器具の特徴はこうだよ〜。という、興味のない人にはどうでもいいことをブログにしました。
好きな人はああ、そこ描くんだ!って一緒に楽しんでもらいたいです。
今回は、エスプレッソが美味しく淹れられたかを、飲む前に判断できるポイントを書きます。
エスプレッソの抽出は「落とす」「落ちる」と言います。
エスプレッソがまさに今、抽出されています。1杯はごく少量で1oz(オンス)約30ccです。養命酒の小さなカップ程ですね。
せっかくなのでよく使う言葉の説明をします。ごく簡単に。
- 1杯のことは「1ショット」。
- 抽出は、絵のように上から下に出てきますので「落とす」。
- ショットを受ける耐熱グラスを、「ショットグラス」。
- ショットの抽出口は「グループ」。
<使用例>
「1ショット落として」=「エスプレッソ、1杯抽出して」
「ダブルショット」=「ショットグラス2杯分」
こんな感じですかね〜。また、お店に行ったら会話を盗み聞きしてみてください。
というわけで、これは「ショットを落としてるイラスト」です。
さ、上の3つのグループの中で、おいしそうなショットはどれだと思いましたか?
イラストに正解があります。落ち方はどんな感じかな。
簡単でしたかね。正解は、左側のショットが美味しいショットです。
おさらいに、もう1度イラストを見てください。
左 → 理想。蜂蜜を垂らすようなスピードで、途切れることなく落ちています。ショットグラスの中は琥珀色のような綺麗なブラウン系。
一口で、美味しさがふわっと広がり、鼻に抜ける華やかな余韻もたまりません。
真ん中 → 早い。ショットグラスからはみ出す勢いです。粉の量が少ないか、挽き方が粗いか、タンピングが弱いのかもしれません。抽出不足で、色もちょっと薄く、水っぽい味です。
右 → 遅い。点滴のように途切れながらゆっくり落ちています。粉が細かすぎたり、量が多すぎ。タンピングが強すぎて、目詰まり気味になった。ショットグラスの中の色は透明感のない黒系。抽出過多になって、余計な雑味が多く、苦くて渋くて。。。
以上、美味しさの見分け方のご紹介でした。
味見無しで、時間と見た目で良し悪しを確認できるので、ショットが落ちるのを見るのは必須なんです。この量、毎回味見してたら、なくなっちゃいますからね。
ケーキで確認?ショットを落としたらケーキができるの?
これは、落とし終わった後のフィルターの中にあった、エスプレッソの粉です。
粉は当然ですが、1回しか使えません。落とし終わるたびに、捨てます。その粉の状態を確認すると、良い抽出ができたかどうかが判別できます。
理想的な抽出だと、左のようなホカホカの作りたてのガトーショコラみたいなんです。
逆に右のはぐずぐずです。ポロっと一かけ崩れることもあります。原因はショットの状態と同じですので割愛。
私、最初の頃は、全然美味しそうなケーキを作れなくて、たくさん、粉を無駄にしました。それはもう何十杯も。
落としても落としても、真っ黒いショットや、ダバダバのショット。どんどん溜まっていく失敗した粉を見ながら、豆や生産者の人にもうしわけない気持ちにもなりました。
だから、1つ1つのポイントや、特徴を知ってほしいと思ってます。その方が絶対美味しいし、嬉しいし。
というわけで、美味しいショットの見分け方はおしまいです。
次は、エスプレッソマシンのもう1つの魅力。スチームについて描きま〜す。こっちも楽しいんですよ〜!